【彼女日記】2023/04/01「神戸散策」

ゴールデンウイーク3日目、月曜日。

1日目と2日目は彼女が仕事だったため会わなかった。

前々から私が行きたいと言っていた恐竜図鑑展に行くことにした。

恐竜図鑑展は、兵庫県立美術館で2023年3月4日から2023年5月14日まで開催されていた、恐竜の絵をテーマにした特別展である。

この特別展の面白いところは、恐竜の展示なのにも関わらず化石の展示がなく絵だけのところだ。

19世紀の化石の発掘以来恐竜は様々な様相または色使いで描かれてきた。

その変遷をどのようにして描かれたかの背景とともに楽しむことができる。

少し恐竜図鑑展について熱く語ってしまったが、面白そうな展示なので阪急電車に揺られながら彼女と一緒に兵庫県立美術館へ向かった。

最寄り駅の王子公園駅に着くと気持ちのいい海風が少し強めに吹いていた。

この日は平日なので人もまばらで王子動物園に行く親子がちらほらいるくらいだった。

兵庫県立美術館に向かうのは私たちだけであった。

彼女は以前友達とゴッホ展に行ったことがあるらしく道を案内してくれた。

15分くらい歩くと黒い大きな建物を聳える兵庫県立美術館が見えてきた。

その建物の屋上に大きな布みたいなものが垂れ下がっていた。

あれはなんだろうと思っていたところ、彼女が前に来たときはカエルのバルーンみたいなものがあったと教えてくれた。

どうやらこの日はしぼんでいたらしく、彼女は残念がっていた。

私もこの日は風が強いからしぼんでいるのかなと思いながら残念がった。

しかし、どうやら違ったらしい。

兵庫県立美術館に着くと全く人がおらず閉まっていた。

月曜日は休館日だったのである。

ゴールデンウイーク期間中ということもあり完全に油断していた。

確かに開園時間にあわせて行ったとはいえ、美術館に向かう人が私たち以外にいないのはおかしいはずだった。

カエルがしぼんでいるのも風のせいではなく、ただ休館日だっただけであった。

そんなこんなでお出かけの目的を失った私たちは、神戸に行き、中華を食べ、トアロードで雑貨を見て、おしゃれなスタバでメロンフラペチーノを飲んで大阪まで帰ってきた。

恐竜図鑑展には行けなかったけれど神戸を散策できたのは楽しかった。

トアロードにあるケルセンというお店の食器がとてもかわいかった。

閉館日の兵庫県立美術館