【彼女日記】2023/03/03「2回目のデート」

2回目のご飯は次の週の金曜日に行った。

前回ご飯を食べたあとに、彼女の3月のシフトが出たら会う日を決めようと話していたが、「明日の夜空いていますか」と急遽彼女が誘ってくれて、はじめて会ってから5日後に再び会うことになった。

 

彼女はその日仕事が休みらしく、前回同様行く店を予約してくれた。

再びアピールする機会が一つ減ったと思った。

 

20時に阪急梅田駅の3階改札口で待ち合わせをした。

少し早く着いたので駅のユニクロの商品を眺めていると、「お疲れ様です!」と彼女がやって来た。

2月下旬でまだまだ寒いこともあり、大きめのマフラーを顎が隠れるように巻いていた。

 

誘ってくれたことや店の予約をしてくれたことのお礼を言いながら店に向かった。

LINEではお互いため口になっていたが、対面の時にため口で話すのははじめてだったので話し方が少しぎこちなくなってしまった。

 

お店は、地下に一風堂が入っているビルの5階にある、梅田ごだいごというおでん屋さんに行った。

おでんの盛り合わせと彼女が好きなタコのおでんを注文した。

関西風の優しいおでんで美味しかった。

 

気づいたらお酒も進み22時を回っていた。

彼女はサワーを2杯飲んでいた。お酒があまり得意じゃないこともあり、顔が赤くなっていた。

彼女は次の日が仕事なので早く家に帰してあげないといけないのに、お開きにするのが名残惜しくて、会話も途切れ途切れなのにどうでもいいことを話して時間を引き伸ばしてしまった。

しかし、彼女は時間が遅くなるのも、会話が途切れ途切れになるのも気にする素振りみせず、赤い顔をずっとにこにこさせていた。

 

私はそんな彼女の楽しそうな雰囲気に惚れてしまった。

【彼女日記】2023/02/26「初デート」

ご飯は、梅田のお初天神通りにある寿司酒場に行くことになった。
彼女が行きたいお店を決めてくれて予約もしてくれた。
男女問わず初対面の人と行くお店をきめるのは得意じゃないから嬉しかったが、アピールする機会が一つ減ったとも思った。

日曜日の夜19時に梅田駅で待ち合わせをした。
休日の梅田は人が多く待ち合わせの改札で会うのに苦労したが、彼女が見つけて声をかけてくれた。
彼女の第一印象は、スラっとした可愛い女の子だなと思った。
茶髪のロングの髪が似合っていた。
あまりいい表現ではないが、「ついに当たりを引いた」と心の中で小さくガッツポーズをした。

お店まで行く間は今日何をしていたとか、少し冬の寒さも和らいで暖かくなってきたとかを話した。
やはり少し緊張しているのか少し早口で話していた。

彼女はお酒があまり得意ではないと言いながらカルピスサワーを飲んでいた。
私はビールとハイボールを飲んだと思う。
料理はお寿司と彼女が好きと言っていたタコのから揚げを食べたことを覚えているが、正直なところ緊張して何を食べたか何を話したかあまり覚えていない。
気づいたら食べ終わって店を出ましょうかと言っていた。

少し暖かくなってきた冬の夜の人混みを彼女と駅まで歩いた。
私は緊張している感じを隠しながら「よかったらLINEを交換してもらえませんが」と言った。
彼女は笑顔で「はい」と答えてくれた。
彼女のLINEのアイコンは青リンゴのシンプルなイラストだった。
シンプル過ぎてどう評価していいか迷っていたら、飽きないアイコンにしたくてこれにしたと教えてくれた。
飽きる前にまずハマらないなと思ったけど、口には出さなかった。

別れ際に「またご飯に行きましょう」と言ったら、「ぜひ行きましょう」と答えてくれた。
今度は心の中で大きくガッツポーズをした。

【彼女日記】2023/02/21「電話」

彼女との電話は予想以上に楽しかった。

 

彼女は電話が繋がると元気な感じであいさつをしてくれて、少し緊張しているのか早口で色々な話をしてくれた。

看護の専門学校をでて働きはじめて4年目であること、出身は大阪の大東市であるが今は吹田で一人暮らしをしていること、よく高校の友達と体育館でバドミントンをしていることなどを話してくれた。

電話で何を話そうか心配していたがそんなことは杞憂に終わり、楽しそうに話す彼女にただ相槌をうつだけであっという間に時間が過ぎた。

 

マッチングアプリの通話時間は30分の制限があり、いつの間にか残り2分になっていた。

そのことを彼女に伝えると楽しくて時間が経つのが早いと言ってくれた。

また、最後に私から一緒にご飯へ行きたいと伝えると、彼女も行きたいと言ってくれた。

 

電話を終えて、きゃぴきゃぴして、かつ、いい人だなと思った。

いい人過ぎて、めんどくさくないといいなとも思った。

【書簡日記】2020/04/07飛鳥台の祖母へ(noteから移行)

拝啓。

世の中は大変なことになっておりますが、桜花の候うららかな春の日が続いています。

いかがお過ごしでしょうか?

昨日、母から就職祝いが届いたと連絡をもらいました。

ありがとうございます。心から感謝申し上げます。とてもとてもうれしゅうござんす。

就職祝いを何に使おうか悩みどころですが、時節柄遊びには行けないので美味しいお肉でも買って家でたらふく食べようと思います。熱した油にニンニクスライスを入れ油にニンニクの香りが移ったところで大量の塩コショウを刷り込んだ特大ステーキを投入するとジューーという音とともに飛び跳ねる油30秒ほど焼いたら裏返しもう一度30秒用意しておいたアルミホイルで包みオーブンへ...

想像だけでよだれがとまりません。早く肉を食らわなければ。

話がそれましたが、就職祝い本当にありがとうございます。

ではそろそろお肉を買いに行こうかと思うのでお暇します。

どうかお身体にはお気をつけて元気もりもりお過ごしください。

敬具

ピカピカの社会人1年生より

【書簡日記】2019/11/02友人R.O(noteから移行)

拝啓。

お手紙ありがとう。お元気のようでなにより。

相変わらず釣りに明け暮れてるようで、今年の夏も黒人留学生のように真っ黒に焼けたことでしょう。もう秋ですがまだ黒いですか?

私は相変わらず研究の毎日だが、実に充実している。毎朝7:55に起き天気予報を確認し、朝ドラを見る。そして、あさイチを聞きながらおむすびを作り、学校へ行く。午前中はあまり頭が働かないため、前日準備した実験をぼーっとしながら行う。だいたい失敗する。お昼におむすびを食べ、午後から頑張るためにYouTube乃木坂46の動画を見て英気を養う。おすすめ動画でさらに英気を養う。さらにおすすめ動画でさらに英気を養う。気づいたら15:00。ここから本気を出す。集中して研究に没頭する。しかし集中できるのは持って17:00までである。人間の集中力は持って2時間だとどこかで聞いたことがある。定時のため帰路に就く。最近はイノシシが多いため用心しながら帰る。飯を食う。寝る。

実に充実している。決して寂しくはない。たまに毎夜のように集まってホラーゲームや飲み会をした学部生の頃を思い出すが、決して寂しくはない。

研究室の4年生は実に優しい。年の離れた孤独な先輩を遊びに誘ってくれる。先日もバッティングセンターに連れて行ってくれた。人生で2度目だ。おかげで今は筋肉痛に悩まされているが。

私は実に楽しく有意義に大学院生活を送っている。心配することはない。しかし、たまには遊んであげても構わないぞ。本日、ブラタモリでタモさんとかわいいかわいい林田アナが草津温泉行っていた。静岡からは遠いであろうか?ぜひ行こう。

それでは精々缶詰づくりに励んでくれ。

怱々頓首。

京福丸鷹山より

【書簡日記】2019/10/30父へ(noteから移行)

拝啓。

長い長い雨の日が続いておりましたが、こちらはようやく気持ちのいい秋晴れになりました。雨の日は毎日「靴が濡れるのが嫌だなあ」と思いながら毎日勤勉に研究室へ向かっておりましたが、つい先日素晴らしいアイテムが靴箱の奥に眠っていることに気が付きました。そう。それは忘れもしないトレイルラン用のランニングシューズです。試しに履いたところ、歩きやすいし、防水加工になっているのですごく快適です。トレイルラン。懐かしいですね。一緒にトレイルランを走ったのは3年前でしたでしょうか?フルマラソンの練習のつもりで参加したトレイルランの大会でしたが、想像をはるかに超える上り下りの連続で、フルマラソンよりもきつかった。何回崖から落ちそうになったことか。もう一生出ません。いかがお過ごしでしょうか?

先日は急な電話驚きました。確定申告はうまくいきましたか?奨学金は収入にはならないですよね?

なんたって奨学金は借金です。返済しなければいけません。私がこれから6年間もの長い長い人生の夏休みに蓄えた英気を少しづつ使いながら働き、ちまちま返済する予定なのです。

働くといえば、お父さんもそろそろ定年ですね。長いことお疲れさまでした。まだ定年後もしばらく働くのでしょうか。最近、学生生活の終わりが見えてきて、「あと数か月で働くのかあ」と考えていると、何十年も働いてきたお父さんが実はすごいのではないかと感じられてきました。実はすごいのですか?

さて、とりとめのない手紙になってしまいましたが、お母さまが電気ヒーターの件、お父さんに相談してみなさいとおっしゃていました。どうかご検討お願い致します。

それではお体には気を付けてあと少し社会の歯車としてゆっくりゆっくり回してください。

社会荒波に怯える息子より

P.S. ドラマでラーメンをみたせいで非常にラーメンが食べたいです。今度実家に帰った時にでも近くのこってりラーメンを食べに行きましょう。

【書簡日記】2019/10/29母へ(noteから移行)

拝啓。
いつの間にかすっかり秋ですね。
冬将軍が着実に攻めてきています。
冬に備えねば。
こちらでは最近熊の目撃ニュースが多いのですが、熊さんも冬眠の準備を始めてるのでしょうか?
いかがお過ごしですか?

さて、先日もご相談させて頂きましたように、
電気ヒーターの件、ご検討をお願い申し上げます。
このまま冬に突入してしまえば、修士論文作成に向けてメラメラ燃えている心も冷え切って、万年床で枕を濡らしながら卒業を逃しかねません。断じて阻止すべきです。折角決まった就職先もなくなるでしょう。さらに、一度冷え切ってしまった我が心は地球温暖化によって毎年最高気温が更新される夏に於いてもやすやすとあたためることはできず、卒業まで後二年はかかるでしょう。
どうか愛すべき息子のために温もりを!

検討お願い申し上げあます。

冬将軍に怯える息子より

P.S. 今日学校から帰るときに山の中から「ふがっ」って鳴き声が聞こえましたが、猪ですよね。熊じゃ、、ないですよね、、。