【彼女日記】2023/02/26「初デート」

ご飯は、梅田のお初天神通りにある寿司酒場に行くことになった。
彼女が行きたいお店を決めてくれて予約もしてくれた。
男女問わず初対面の人と行くお店をきめるのは得意じゃないから嬉しかったが、アピールする機会が一つ減ったとも思った。

日曜日の夜19時に梅田駅で待ち合わせをした。
休日の梅田は人が多く待ち合わせの改札で会うのに苦労したが、彼女が見つけて声をかけてくれた。
彼女の第一印象は、スラっとした可愛い女の子だなと思った。
茶髪のロングの髪が似合っていた。
あまりいい表現ではないが、「ついに当たりを引いた」と心の中で小さくガッツポーズをした。

お店まで行く間は今日何をしていたとか、少し冬の寒さも和らいで暖かくなってきたとかを話した。
やはり少し緊張しているのか少し早口で話していた。

彼女はお酒があまり得意ではないと言いながらカルピスサワーを飲んでいた。
私はビールとハイボールを飲んだと思う。
料理はお寿司と彼女が好きと言っていたタコのから揚げを食べたことを覚えているが、正直なところ緊張して何を食べたか何を話したかあまり覚えていない。
気づいたら食べ終わって店を出ましょうかと言っていた。

少し暖かくなってきた冬の夜の人混みを彼女と駅まで歩いた。
私は緊張している感じを隠しながら「よかったらLINEを交換してもらえませんが」と言った。
彼女は笑顔で「はい」と答えてくれた。
彼女のLINEのアイコンは青リンゴのシンプルなイラストだった。
シンプル過ぎてどう評価していいか迷っていたら、飽きないアイコンにしたくてこれにしたと教えてくれた。
飽きる前にまずハマらないなと思ったけど、口には出さなかった。

別れ際に「またご飯に行きましょう」と言ったら、「ぜひ行きましょう」と答えてくれた。
今度は心の中で大きくガッツポーズをした。